正直な人はなぜ良好な人間関係に恵まれるのか?
正直な人とはどのような性格の人か?
ことわざに「嘘つきは泥棒の始まり」と言うのがありますが、これは「嘘を平気でつくようになると、泥棒も平気でするようになり、嘘が悪への入り口になる」という意味です。
嘘つきの反対は正直であり、正直な性格とは「ウソを言わない性格」「正しくて嘘いつわりのない性格」を持った人です。
「あの人は正直な人だ」という時は、相手のことを褒めている時に使う言葉であり、良い意味で使うことがほとんどです。
反対に「あの人はバカ正直だ」という時は、相手のことを悪く言う時に使う言葉であり、良いようにいう言葉ではありません。
人が騙されたりした時に「バカ正直だから騙されるんだ」と言ったりします。
しかし、冷静に理性を使って判断するなら、騙される人間より、人を騙す人間のほうが悪いことは容易に判断できることであり、そのような事を言う人は間違っていると言わざるを得ません。
人を騙す人間より、人から騙される人間のほうが悪いという考えは、善と悪の本質的な意味が理解できていない人間の発想です。
そのような思考をしている限り、その人の人格が進歩向上することはありません。
いずれにしても“正直な人”というのは正しい人であり、正直な行いをしている限り、その人が悪なる結果をもたらすことはありません。
なぜ正直な人は良好な人間関係に恵まれるのか
正直な性格の人はウソを言わないので、後からそのウソがバレて人間性を疑われるということがありません。
嘘をつくということは、基本的に相手を欺(あざむ)いていることであり、善か?悪か?と問われれば悪になります。
しかし、場合によっては相手に対して正直に言わないほうが良いケースもあります。
それは、正直に言うと相手が悲しむ場合や苦しむ場合など、その時のケース・バイ・ケースで対応していかなければなりませんが、大切なのは動機なのです。
その場合でも、相手に対する思いやりの気持ちがあれば、後でたとえ嘘がバレても、その人は必ず事情を理解して納得してくれるでしょう。
ただ、普段の生活において嘘をつく必要はほとんどありませんし、嘘をつく事が当たり前になると、対人関係に大きく悪影響を与えます。
正直な性格の人は相手を信頼しており、相手のことを騙(だま)してやろうという悪い心を持っていません。
そして、正直な性格の人は嘘を言わないので、後々嘘がバレて対人関係がギクシャクするという事態になることはありません。
また、自分は正直であり嘘をついていないという自信があるので、心が不安になることもなく、いつも堂々とした態度で人と接することができます。
人というのは自分にやましいところがあると、心拍数が上がったり、ストレスを抱えることで体調が悪くなり、病気の原因になることがあります。
このように“正直な人”は、良好な人間関係に恵まれることは当然ですが、自分の体が病気になるリスクも無くなるのです。