褒めることのできる人は、なぜ幸せな人間関係に恵まれるのか?
人を褒(ほ)めることのできる人はどのような性格の人なのか?
人は自分のことは褒められたいと思うのですが、いざ他人のことを褒めるとなると、なかなかできないものです。
中には他人のことを褒めるどころか、自分より他人が幸せになったり優れていると感じると、他人のことを妬(ねた)んだりします。
普段の生活を振り返って、他人のことを褒めた事がどれくらいあるのか。自分がほめられた事がどれくらいあるのかを考えてみると、いかに少ないかが分かると思います。
それほど人を褒めるということがほとんど無いか、どれだけ難しいことかが分かると思います。
たぶん多くの人は、一年のうちに数えるくらいしか、人を褒めたり、自分が褒められたことがないのではないでしょうか?
そのような状況の中で、人を褒めることが出来る人というのは「愛情深い性格」であり「気配りのできる性格」であり「思いやりのある性格」であるといえます。
なかなかこのような「愛情深い」「気配りができる」「思いやりのある」性格を持った人というのは、自分の周りに存在しないのではないでしょうか?
やはりそのような性格の人というのは、子供の頃から親に褒められて育った人でないと、大人になってから急に出来るものではありません。
そのことを考えると、子供の頃に育った環境や教育がいかに大切で、大人になってからの性格に反映されるのかということが分かると思います。
なぜ人を褒めることができる人は、幸せな人間関係に恵まれるのか?
人は褒められると成長するといいます。
実際に人は褒められることで伸びることが、さまざまな科学の実験で証明され、その効果が明らかにされています。
その科学の実験で言えることは、人は褒められることでやる気が起こり、もっと褒めてもらいたいと思うようになり、どんどん成長するということです。
冷静に考えればわかりますが、自分だったら褒めてもらったほうがやる気が起こりますし、逆にけなされたらやる気が無くなってしまいます。
また、人を褒めるという行為は「相手の立場に立って物事を考えることが出来る」ということであり、そのようなことは相手に対する思いやりが無いとできないものです。
人が何か成功したり、うまくいった時に、一緒になって喜び合える、相手を褒めてあげるということは、相手の立場に立って初めてできるものです。
たとえば、友達が高校入試や大学入試で合格した時、一緒になって心から祝福できる人や褒めてあげられる人は、相手の気持ちが理解できる人です。
そのような人は、自分が成功した時や物事がうまくいった時に、まわりまわって今度は自分が褒められるようになり、幸せな人間関係に恵まれます。
ただし、いくら人を褒めることで幸せな人間関係に恵まれると言っても、心にもないお世辞を言ったり、しらじらしい褒め言葉は逆効果になりますので、注意が必要です。