自分の意見を押し通そうとしない
自分勝手な行動が人間関係を悪くする
人が誰かと話をするときには、他人の話をじっと聞いている人というのは少なく、多くの人は自分のことを話すのが好きです。
そして他人が話している内容を、すべて聞き漏らさずに聞いているという人も、ほとんどいないと言ってもいいでしょう。
それほど人というのは、自分のことには興味を持って欲しいと考えていますが、他人のことに関してはあまり関心がないのです。
さらに人というのは、自分の意見や主張を通そうと考えています。
心のなかでは相手に対して、自分の意見や主張をみとめてもらいたいと思っており、相手から共感してもらったり賛成してもらうことを期待して話をするのです。
しかし、すべての人が自分の意見に賛成するとは限らず、中には疑問に思う人や、否定する人もいるのです。
それはなぜかというと、人間というものはいろんな考えの人や、いろんな価値観を持った人がいるので、違う意見の人がいるということは当たり前なのです。
そういうことを理解せずに、自分の意見を通そうと考えている人がいますが、そのような人の意見が否定されると、反発して相手のことを悪く思ってしまうのです。
そこから人間関係はうまく行かなくなり、悪い方向へと進んでしまいます。
しかし、その原因を作ったのは、自分の意見を押し通そうとした本人であり、自分勝手な行動が招いた結果なのです。
自分と他人の意見が違うのは当たり前である
このように日常の会話の中で、自分の意見を押し通そうとする人は、周りの人から否定されることがあり、否定された本人は相手を悪く思うものです。
それが人間関係を悪くさせる原因ですが、本人の考え方ひとつで、そのような事態を回避することは可能なのです。
どういうことかと言うと「人というのは皆それぞれ考え方が違うものである」ということを認識して理解することです。
ほとんどの人間は価値観がどこか違っており、まったく同じ価値観の人間というものは、ほぼ存在しません。
ただし、自分と似たような価値観の人間は存在しますし、そのような人と仲良くなるのが普通です。
ですから、自分の意見をあくまでも通そうとする考えは捨てて「自分はこのように思うけど、あなたはどう思う?」というような謙虚な姿勢で意見を述べることです。
「自分以外の人間は、考え方も違うし価値観も違うのだから、意見が合わなくて当たり前である」という事実を、常に自分の中に持っておくことです。
そうすれば人との会話の中で、もし自分の意見を否定されたとしても腹が立つことはなく、人間関係も悪くなることはないでしょう。