だれが運命を決めたのか?
運命が変わったかどうかは誰にも分からない
運命とは何でしょうか?
人は「あの人とは出会う運命になっていた」「そのような事故にあう運命だった」「今の会社で働く運命だった」という言い方をします。
このような「運命」という言葉の使い方を考えてみると「運命とは最初から決まっているもの」という考え方が一般的です。
それとは別に「運命は決まっていない」「運命はいくらでも変えられる」という人もいます。
しかし、人の運命というものは最初から知らされていないので、その運命が変わったかどうかは誰にも分からないのです。
たぶん「運命は決まっていない」「運命はいくらでも変えられる」という人は、占いや予言が外れたことで「運命は決まっていない」と考えているのだと思います。
でも占いや予言は100パーセント正確なものではありません。確率で言えば外れることのほうが多いと思われます。なぜ占いや予言が外れるかと言いますと、占いや予言は人間が予想したものだからです。
前にも「この世界に完璧な人間はいない」と言いましたが、不完全である人間が占いや予言をしたところで、結果は当然ながら不完全になるのです。
運命を決めたのは自分自身です
実は人の運命というものは、生まれた時から決まっているのです。その人が人生で出会う運命は、最初から予定に組み込まれているのです。
ではなぜ、そのような最初から決まった運命を経験する必要があるのでしょうか?
それは、その人の前世の行いが関係しているのです。
そうでなければ人間の人生は不公平で、不平等であるからです。
この世界はすべて、ある法則によって支配されています。なぜそのような法則が存在しているかというと「バランスを取るため」であり「調和するため」です。
人間の人生とは「善と悪を量るてんびん」のようなものです。
自分が前世で行った悪業に対して、それ相応の償いを今世で経験することになります。反対に、自分が前世で行った善業に対しては、それ相応の良い結果となって返ってきます。
このような事を自分が生まれる前から自分自身で希望して、この世に生まれてくるのです。「自分がまいた種は自分で刈り取る」これが「運命」の仕組みになります。
このような仕組みはすべて「原因と結果の法則」によって自然に働いており、一分の狂いもなく完璧に運行されています。
これにより、この世界はバランスが保たれており調和しているのです。