自分の思考しだいで人間関係が変わるという法則
人間関係はキャッチボールと同じである
「人間関係がうまくいかない」「人間関係の悩み事が多い」という人にとって、原因はさまざまであり、原因がわからないという人や、原因はわかっているが対処の仕方がわからない人もいるでしょう。
しかし人間関係がうまくいかない理由として、自分の相手に対する接し方に問題があるということが挙げられます。
人間関係は自分と相手との関係であり、一方通行ではなく、お互いのやり取りによって作られるものです。
わかりやすく言えばキャッチボールのようなものであり、相手のボールの投げ方によってボールがうまく取れたり、取れなかったりします。
たとえば、相手がボールをうまく自分の胸のあたりに投げてくれれば、気持よくボールを取ることができます。
しかし、相手の投げたボールが自分の頭上を大きく超えている場合などは、ボールを取ることができず、気分を悪くしてしまいます。
このように人間関係はキャッチボールと同じであり、相手に対して言った言葉や、相手に対して取った行動すべてが、相手の感情を動かすことになるのです。
相手に対する心ない言葉や行動が、知らず知らずのうちに相手を傷つけることもありますし、相手を怒らせることもあるのです。
しかし実際の人間関係において、相手の言動が自分を傷つけたことをストレートに伝えることはほぼ無く、仕返しという形で相手に伝えることが普通です。
相手に対する正しい思いを持つことが大事
あたりまえのことですが、人間が何を考えているのかということは誰にも分かりません。
それは都合がいいとも言えますが、相手が何を考えているのか分からないという不便さが伴います。
しかし、人間というのはうわべだけの言葉や態度で相手に接しても、その本心はなんとなく分かるものです。
たとえば、相手のことを憎んでいるのに「あなたに会えて、とても嬉しい!」などの優しい言葉をかけても相手には違和感が伝わり、本心は見抜かれてしまうものです。
そして自分の本当の思いや考えというのは、しぐさや行動に出てしまうものです。人間関係で大切なのは、相手に対する自分の思考であり、自分の思考しだいで人間関係は変わるのです。
本当に相手のことを考えて、相手のためを思っていれば、自然と相手に対する思いやりの言葉などが態度として出るのです。
そこにはお世辞などの言葉は必要ではなく、ありのままの自分の気持ちを相手に対して伝えれば良いのです。
ですから、相手に対しては常に優しい気持ちや、思いやりの気持ちを持って接していれば、人間関係は良くなりスムーズに進んでいくのです。
これが人間関係における、相手に対する正しい思いであり、思いやりの気持ちを忘れずに、正しい思考を持ち続けることが、良好な人間関係を続ける法則でもあるのです。