何事も適度が大事
限度を超えると弊害が起きる
人間には自由意志というものがあり、人が何かを選ぶときに「どちらにしようか?」という選択肢を選ばなければなりません。
その選択肢を選ぶときに、人はどうしても自分に有利な方を選びます。それは自然なことで、結果が自分にとって良い方を選ぶのは、あたりまえのことです。
人間には欲があるので、何かを選ぶときには必ずと言っていいほど、自分にとって得な方を選びます。
しかし、何かの選択肢を迫られた場合に注意していただきたいのは、常識的に考えて限度を超えないようにするということです。
たとえば、食べ放題のレストランへ行った時、いくら食べ放題だからといって、食べ過ぎでお腹が苦しいのにかかわらず、さらに欲を出して食べることです。
このように限度を超えて食べ過ぎることが続くと、やがて肥満体質になり糖尿病などの生活習慣病になりかねません。
また、お酒にしても適量であれば「百薬の長」として、健康を維持できる薬となりますが、限度を超えて大量の飲酒を続けると、脳卒中や心臓病、肝臓病などになるリスクが高まります。
そして仕事にしても、遊びにしても、勉強にしても、運動にしても、あらゆる物事には限度というものがあります。なんでもそうですが、やり過ぎということは必ずと言っていいほど、弊害が発生します。
なんでも中庸が一番いい
昔のことわざに「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」という言葉があります。このことわざは「何事も過度にすることは、たとえそれが良いことであっても、不足しているのと変わらず良くないこと」という意味です。
なんでもやり過ぎは良くないことで、不足しているのも良くない、ちょうど適度で適量が一番いいのです。要するにバランスが大事だということです。
人間は欲を出し過ぎるのも良くないことであり、逆に欲がないのも問題です。
お金に目がくらんで欲を出したせいで、とんでもない事件に巻き込まれることもあります。反対に欲が無いせいで、仕事もせず怠惰な生活をしていると、貧乏になり困ってしまいます。
人生を生きる上での心構えとしては、何事も偏らずバランスよく生きることが大切です。
人生の中で出会うあらゆる選択肢の中で、何を選んだほうがいいかというと、常にほどほどの中庸を選んだほうが、結果的に最善に落ち着くのです。
中庸が最善ということは、物事の理にかなった選択肢なのです。