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寛容性の無い人は成長しません

寛容性のある人とはどのような人か

寛容性という言葉はあまり聞きなれない言葉ですが、字のごとく「心が広く、人の言動をおおらかに受け入れる気質や性質」のことです。

 

たとえ人が失敗したり間違ったことをしても、その人の欠点をきびしく責めること無く、おおらかな態度で接する人のことを「寛容性のある人」と言います。

 

このような気質の人は、人から信頼され人から愛されることが多いのです。なぜかといいますと、他人を受け入れ相手の立場に立った接し方をしているから、自分も人からそのような対応をされるのです。

 

人はだれでも自分を受け入れてくれる人に愛着を感じるものです。間違っても自分の言動や考えを排除したり責めるような人を信頼したり、心を開くことはしないものです。

 

寛容性のある人は、過去に自分が苦しい思いをしたり、つらい経験をしたことがあるはずです。そのような苦難の道を歩いてきたので、自分と同じようなつらい経験をした人の気持ちが理解できるのです。

 

人は実際に体験しないと、心情というものを理解することが難しいのです。もちろん本を読んだり映画を観たりして、仮想体験することは可能ですが、心から理解することは難しいでしょう。

 

反対に寛容ではない人で、心の狭い人とはどのような人でしょう。

 

寛容の対義語は「厳格」や「狭量」(きょうりょう)などになります。つまり、一つの考えにとらわれて違う考えを受け入れることができない人で、規律や道徳に厳しく、度量が狭い人のことです。

 

たとえば人が規則に反するようなことをしたり、失敗をしたりした時、それを受け入れることが出来ず、人に対して厳しく対応することです。

 

なぜ寛容性のない人は成長しないのか

では、「寛容性」のある人と「厳格的」な人や「狭量的」な人とでは、どちらのタイプの人が精神性や人格が高いと言えるでしょうか。

 

それは明らかに「寛容性」のある人の方が精神的に進化しており、人格的に見ても高いレベルにあります。

 

なぜかといいますと、精神的に進化していて人格的に高い人というのは、人から好まれ尊敬されるタイプの人です。

 

「寛容性」のある人と「厳格的」な人や「狭量的」な人と、どちらが人から好まれ尊敬されるかといえば、もちろん「寛容性」のある人だからです。

 

そして、「厳格」な人や「狭量」な人は心や度量が狭いので、大きな視点で物事を見ることができない人です。

 

そのような人は他人に対して厳しいわりに、自分に対しては甘いことが多いようです。そのような人が他人から好まれ尊敬されることはありません。

 

また、「厳格的」な人や「狭量的」な人はある面、頑固な考え方を持っているため、他人の考え方を受け入れることができません。

 

したがって自分の意見は絶対に正しいと考え、自分の考えを改めることをしないため、進歩向上や成長できないのです。

 

人間が精神的にも人格的にも成長しようとするならば、あらゆる知識を受け入れ、あらゆる考えや意見を受け入れないと難しいでしょう。

 

言いかえるならば自分の考え方に固執して、他人の意見や考え方の批判や攻撃をしている段階においては、進歩向上はできないでしょう。

 

まずは自分の意見や考え方と、異なる意見や考え方を受け入れることで、視野が広がり知識が蓄積されるのです。そして、成長や進歩向上が促(うなが)されるのです。

 

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