何のために人間関係があるのか?
人生のほとんどが人間関係に関する体験である
人間は生まれてから死ぬまでの間、自分の周りに家族や親戚、友人や知人など多くの人間関係の中で、ほとんどの時間を過ごすことになります。
ということは、人生は人間関係なしで過ごすことは不可能であり、人生と人間関係は切っても切り離せない密接な関係にあるということです。
実は、人生のほとんどが人間関係という体験で占められているという事実について、一般的に知られていない、ある理由が存在します。
その理由とは「人生の目的は進歩向上するため」であり、人間が進歩向上するためには人間関係無しでは不可能だからです。
このサイトの二大テーマのひとつである“人生案内サイト”でお話したように、人間がこの世に生まれて生きている究極の目的は、「人間が進歩向上する為」です。
その目的を達成するためには、人間関係の中でさまざまな体験を通して、進歩向上していかなければなりません。
人生のあらゆる場面で体験する人間関係は、決してムダなことや意味のないことではなく、自分を成長させてくれる貴重な経験なのです。
では、なぜ人間関係の体験が、人を進歩向上させるのでしょうか?
人間関係の体験が人を進歩向上させる
先ほど、「人生の目的は進歩向上する為」であり、その目的を達成するためには「人間関係の中でさまざまな体験をすること」であるとお話しました。
そこで出てくる疑問のひとつに「なぜ人間関係を体験しないと進歩向上できないのか?」ということがあります。
実は、人間というものは理論や理屈だけを学んでも、ほとんど記憶の片隅にしまい込まれるだけで、自分の思考や価値観を根本から変えることはできません。
たとえば地球上のある国で、紛争が原因で食糧危機が発生しているというニュースを見た時、多くの日本人は「ふーん、大変な国があるんだなぁ」ぐらいにしか思いません。
食料があふれるぐらいに存在し、賞味期限が過ぎれば食べ物を平気で捨てている日本で生活していれば、食糧危機の話は他人ごとであり、食糧危機の国で暮らす人とは価値観が全く違うのです。
実際に自分が食料の乏しい国で、食べ物が無くて死にそうになる体験をしないと、食べ物のありがたさは分からず、自分自身の価値観が変わることはありません。
そのような体験を実際に経験することによって、人間の記憶の中に強烈にインプットされ、食べ物を粗末にしないという価値観に変わり、行動も変わるのです。
またイジメの問題に関しても、人は自分がイジメられる体験をすることによって心の痛みが分かり「人からイジメられるということは、こんなに苦しいものなんだ」と心から理解することができます。
そして、自分が身を持って体験した苦しい思いを理解した人間は、二度と人に対してイジメをすることはしないでしょう。
このように人は机の上で理論や理屈を学んだだけでは、人間の目に見えない心を動かすことはできません。
人間は人生の中で体験するさまざまな人間関係によって、自分の心が動かされ価値観が変わり、進歩向上することができるのです。
※「人間は死んだら終わりなので、進歩向上しても意味が無い」と疑問に考えている方は“人生案内サイト”を読んで真実を理解されることをおすすめします。