人の性格が人間関係の良し悪しに影響する
自分の性格が人間関係を作り出している
すでに気付いておられる方も多いと思いますが、人間関係がスムーズに進んでいく人と、トラブルが多い人では何が違うかというと、その人の性格が大きく関係しています。
以前に「人間関係の出来事にはすべて意味がある」とお話しましたが、人間関係で起こる出来事で偶然というものは存在せず、すべて何らかの原因があるものです。
そして、それらの原因を生み出しているのが、その人自身であり、その人の性格が大いに関係しているのです。
たとえば、相手の立場になって考えることのできる人は、言葉を選んで話すことができるので、人を傷つけるようなことは言わないでしょう。
当然、相手とのコミュニケーションは、思いやりを持って接することができるので、スムーズな人間関係を築く事が可能です。
反対に、相手の立場になって物事を考えることのできない人は、自己中心的な思考で話すので、無意識に人を傷つけるようなことを言います。
本人には悪気がなくても、自己中心的な性格であるため、相手に対する思いやりもなく、人間関係は自然と悪い方向へと進んでいきます。
このような性格の人は、自分が相手を傷つけたという自覚が無いため、自分の欠点に気づくことができずにいる場合が多いのです。
さらに、他人から自分の欠点を指摘されても自覚できないため、反発して自己正当化するので、その人の性格を矯正させるのは困難です。
人間関係を変えるのは自分自身である
この様に、人間の性格というものは、その人の人間関係に大きな影響を及ぼしており、その人の性格が今の人間関係を作り出していると言ってもいいでしょう。
つまり、人間関係の良し悪しを作り出しているのは、その人自身であり、その人の性格から生み出される言葉や行動によって、人間関係が変わってくるのです。
しかし、考え方を変えてみると、自分自身の性格が人間関係に影響しているということは、裏を返せば、自分自身が変われば人間関係も変わるということです。
このことは非常に重要であり、そのことに気づくか気づかないかで、その後の人生が大きく変わってきます。
多くの人は「なぜ人間関係がスムーズに行かないのか?」「あの人のせいで人間関係が良くならない」など他人のせいにして、他人を変えようとします。
しかし、残念ながら他人の性格を変えようと思っても、変えることはできません。
あなたがもし今の人間関係に悩んでおり、なんとかして人間関係を良くしたいと思うならば「変えるのは他人ではなく自分自身である」と考えることです。
自分が良い方向へ変われば、周りの人間関係も良い方向へと変わるものです。
“類は友を呼ぶ”という、ことわざがありますが、自分の性格と同じようなレベルの人が、自分の友だちになったり、周りに集まってくるものです。
ですから、現在の自分の周りにいる人たちは自分と同じレベルであり、自分を映している鏡のようなものです。
その鏡に映った姿を自分自身と考え、自分を良い方向へ変える努力をしていくなら、あなたの人間関係は大きく改善されていくでしょう。