健全な心は健全な人間関係を築く
性格の違いは心の価値観の違い
人は誰でも良好な人間関係を望みます。どんな人でもギクシャクした人間関係よりも、トラブルが多い人間関係よりも、スムーズな人間関係を望むものです。
しかしそれとは正反対に、人は自分からギクシャクした人間関係や、トラブルが多い人間関係を築いてしまうのです。
正確に言うと自分では無意識に、そのような問題ある人間関係を築き、人との関わりで悩み事を作ってしまうのです。
では、なぜ人は自分では望まないような、人間関係を築いてしまうのでしょうか?
以前、人間関係の原因を作っているのは自分自身であり、自分自身の言葉や行動を変えれば、人間関係も変わるとお話しました。
今回は、そこからさらに掘り下げて考えてみることにしましょう。
人間の性格は、もともとどこで作られているかというと、個人の心の状態から発生しているのです。
人それぞれ性格が違うのは、人それぞれの心の状態が違うからです。
心という目に見えないものを、言葉で表現することには限界がありますが、あえて言うならば、心のなかの価値観が人それぞれ違っているのです。
その価値観を目に見える形で例えるならば、オシロスコープのようなものであり、人によって波長が異なり、波長がピッタリ一致すると「気が合う」とか「ウマが合う」という結果になります。
健全な心とは何か?
人間の性格を形成しているのが心の状態であり、その心が人の思考の元になる情報を生み出しています。
ですから、個人の心の状態が健全であれば、生み出される思考も健全なものとなり、心の状態が不健全であれば、生み出される思考も不健全であるということです。
そこで「心が健全か不健全か、どうやって判別するのか?」という疑問が出てくると思います。
この疑問に対する答えの説明は長くなりますので「人生案内サイト」の“善と悪について”をお読みいただきたいと思います。
ここでは簡単に説明しますが「心が健全」とは「善と悪の違いが判別できる状態」であり「心が不健全」とは「善と悪の違いが判別できない無知なる状態」ということです。
とはいえ、この世には完全な物が存在しないのと同じように「心が完全に健全」な人間は存在しません。
理想としては、できるかぎり心が健全な人間になるように努力することが必要です。
そのことが自分自身の進歩向上につながり、それにしたがって良好な人間関係を築くことが可能になります。
できるかぎり心が健全な状態で人と接することができれば、人間関係は自然とスムーズに進み、トラブルの発生も以前よりかなり低く抑えられるでしょう。