人間関係には、ある法則が存在する
人間関係に作用している目に見えない力とは?
あなたは、人間関係にはある法則が働いているということに、気付いているでしょうか?
「人間関係がうまくいかない」という人のほとんどが、このような人間関係に働いている法則の存在に気付いていません。(この法則については後ほど説明します)
そして、当たり前の話ですが、人間関係というものは目に見えるものではありません。
それは人間の心の中にある、目に見えない力が作用しているからです。
その目に見えない力とは、喜びや悲しみ、笑いや怒り、楽しい気持ちや苦しい気持ちなどの、人間の心のなかにある感情です。
そのような人間の感情を動かしているものが人間の言葉や行動であり、その言葉や行動の使い方しだいで、人間関係が良くもなり悪くもなるのです。
このことは、当たり前といえば当たり前ですが、そのようなことを意識しないで、無頓着に自分の感情のまま行動している人が多いのです。
人間は言葉を発したり行動を起こすことで、相手とコミュニケーションを取ることができます。
普通の人が想念の力(テレパシー)だけで、相手とコミュニケーションを取ることはできません。
ですから人間関係を良くするのも悪くするのも、すべてはその人の発する言葉や行動しだいということになります。
そして、ある法則を理解したうえで、法則に従った言葉や行動を起こすことで、人間関係をスムーズに進めることができます。
原因と結果の法則
先ほど人間関係には感情という、目に見えない力が働いていると言いましたが、人間関係にはもうひとつ、目に見えない力である“原因と結果の法則”というものが働いています。
この“原因と結果の法則”が何かというと「人間関係で起きる結果は、必ずそれ相応の原因が作用している」というものです。
たとえば、人を殴ったら殴り返されます。人をダマしたら、人からダマされます。人に嫌がらせをすれば、人から嫌がらせをされます。
逆に、人を助けたら、自分が困ったときに人から助けられます。人に優しくしたら、人から優しくされます。
いま述べたことは、あくまで例えですから、まったくその通りになるということではありませんが“原因と結果の法則”はそのようなイメージで働くということです。
信じられないかもしれませんが、この法則は絶対であり、完璧に作用するものです。決して例外や忘れ去られるということはありません。
多くの人は、この“原因と結果の法則”を知らずに、意識せずに暮らしているため、自分の身に作用しても気づくことはありません。
しかし、ある出来事の原因を注意深く探っていくと、その出来事がなぜ起こったのかという原因が見えてきます。
この“原因と結果の法則”を理解して人と接することができれば、法則を知らずに人と接するよりも、はるかに人間関係をスムーズに進められるでしょう。