嫌いな人とのつきあい方
嫌いな人がいることで進歩向上できる
あなたは自分の周りに、嫌いな人やイヤな人はいませんか?
もし「嫌いな人がいる」というなら安心してください。あなたは正常であり、この世において自然な心の持ち主です。
しかし、もしあなたが「嫌いな人は誰ひとりいない」というなら、あなたはかなり高い人格の持ち主であり、もうこの世を卒業してもいいかも知れません。
実は、この世に生まれ生きているということは、人間関係での苦難を通して不完全な人格を磨き、進歩向上することが目的なのです。(詳しくは人生案内サイトをご覧ください)
ですから、この世に生きている人は、すべて人格において未熟であり、嫌いな人やイヤな人がいて当然なのです。
しかし、人格や人間性などの精神面が進歩向上するにつれて、嫌いな人やイヤな人という誤った感情がしだいに減っていきます。
ここでは、そのことについてあまり深くお話はしませんが、嫌いな人が存在するということは自分の性格の欠点を直すチャンスなのです。
そして、嫌いな人のことを理解して許すことが出来た時、人格や人間性が向上し、人間としての価値が高まるのです。
人間は楽して価値あるものを手に入れることはできません。このような理由から人間関係は困難や苦難を伴うのです。
その困難や苦難を乗り越えた時、初めて人は価値あるものを手にすることができ、本当の意味での幸せを手にすることが出来るのです。
嫌いな人に対してどのように考えるのか?
たしかに、この世的に見れば、嫌いな人というのは「近くにいるだけでもイヤ」であり「顔を見るのもイヤ」と思うでしょう。
しかし視点を変えて、もし自分が相手の立場であれば、どんな気分になるでしょうか?
自分なら他人から「近くにいるだけでもイヤ」とか「顔を見るのもイヤ」と思われたくないはずです。
自分がされたら嫌なことは、人に対してするべきではありません。
このことは、ただキレイ事を言っているのではなく“人間関係の法則”により他人に対して行ったことは、自分に返って来る事になるからです。
ですから相手に対して「嫌いだ」という思念を抱いて相手に接していると、いずれ自分にもそれ相応のことが返ってくることになります。
たしかに自分の嫌いな人というのは、自分に対して嫌なことをされたり、嫌な態度を取られたり、それなりの原因があると思います。
しかし、そのような嫌いな相手でも何か良い所を持っているはずですし、ただその人の良い所が見えていないだけかも知れません。
そして自分も含めて「この世に生きている人間に、完璧な人間は存在しない」ということを理解することです。
この世の中で生きているすべての人間は、進歩向上するために生まれてきたのであり、お互いに学びあって生きていると考え、嫌いな人を許すことで自分自身が進歩向上できるのです。