嫌いな人の思考を学ぶことで自分が成長する
人間の考え方がそれぞれ違う理由
人間というのは自分で考える事ができる生命体であり、10人いれば10人とも考え方が違いますし、100人いれば100人とも考え方が違うのです。
人間は機械やロボットではありませんので、工場生産品のような均一なものではなく、すべての人間に個性があり、まったく同じ考え方の人間は存在しません。
なぜそのような個性があるのかというと、人間には機械やコンピューターには存在しない“こころ”というものを持っているからです。
その“こころ”は目には見えませんが、さまざまな考えや、思いや感情というものが生み出されるところです。
そして“こころ”では自分の意志で自由に考えることができます。その“こころ”で生まれた自由意志が存在するおかげで、人間はさまざまな思考ができるのです。
ですから、家族や友人でもそれぞれ人の考え方は違いますし、人は自由意志を持っているので、考え方が違って当たり前なのです。
むしろ、周りの人間が自分とまったく同じ考えをしていたら、それこそ不気味ですし、何しろ面白くありません。
人は一人ひとりが違う考えを持っているので、相手に対して興味が湧いてきたり、魅力を感じるものなのです。
嫌いな人がいるおかげで人は成長する
しかしながら、中には自分と考え方が正反対の人が存在するものです。このような人は自分と価値観が違うので、考え方や意見が衝突することがあります。
たとえば会社の同僚と、お昼ごはんを食べに行く時、あなたは和食が食べたいのに、相手は中華が食べたいというかもしれません。
こんな時、お互いが自分の考えを曲げずに、押し通したらどうなるでしょうか?
きっとお互いがケンカになって、別々にお昼を食べることになるのではないでしょうか。そして、お互いが相手のことを嫌いになり「顔も見たくない」と思うかもしれません。
実際は、そのようなことは無いとは思いますが、人間というのはちょっとした意見の違いや、考え方のすれ違いで、人を嫌いになってしまうものです。
しかし、そのような自分の嫌いな人でも、考え方を変えれば「世の中にはこんな考え方の人もいるんだなぁ」と自分の視野を広げる事ができます。
そして、今度また考え方の違う人と出会っても、その人の考え方に共感してケンカをしなくて済むかもしれません。
そのような考え方が出来たということは、人間関係の壁をひとつ越えられたということであり、人間的に成長したということです。
もし、あなたの周りに嫌いな人がいるとしても、あなたと同じ“こころ”というものを持っており、自由意志で考え生きているのです。
その嫌いな人と上手く付き合える様になることで、人格が向上し、人は一歩一歩成長していくのです。