嫌いな人を許せる人間は成長する
なぜ嫌いな人が自分の周りにいるのか?
人は誰でも、自分の嫌いな人とは関わりたくないものです。
できれば自分の人間関係から排除したいと考えますが、必然的にどうしても避けられない場合があるものです。
それは学校や職場、あるいは家族や身内など、たとえ自分の嫌いな人がいたとしても、避けるわけにはいかないものです。
では、なぜ嫌いな人が自分の周りにいるのかというと、それは偶然ではなく、嫌いな人間と付き合うことで自分が成長するからです。
人間は困難や苦しみを経験することで進歩向上していきます。(詳しくは人生案内サイトをご覧ください)
逆にいうと、困難や苦しみを経験せず、楽な経験ばかりしていては、進歩向上しないということです。
そのような理由から、自分の好きな人ばかりの人間関係しか経験しない人は、視野が狭くなり、人格も向上しないのです。
嫌いな人というのは自分とは考え方も価値観も違うので、ある意味でいろいろな考えや価値観に触れることが出来て、物の見方が広がるということです。
自分の周りに嫌いな人がいるということは、視野を広げて自分を成長させるためのチャンスであり、それを避けて通るということは、せっかくのチャンスを逃していることになるのです。
嫌いな人を理解することで成長する
人間はなぜ相手のことが嫌いになるのかというと、相手の悪い面を表面的にしか見ていないからです。つまり、相手の事が良く理解できていないのです。
ただ単に相手の言い方に配慮が無く傷ついたり、相手の行動が気に食わなかったりしたために、怒りがこみ上げて来ただけなのです。
それは相手が故意に行ったことかも知れませんし、悪気が無くて無意識に行ったことかも知れません。
しかし、そのような態度は、その人間の欠点の一部分を見ているだけであり、良い部分も必ずあるはずです。
ですから、たとえ自分の嫌いな人でも、その人と話をして理解を深めることによって、相手のことを許せるようになるのです。
「売り言葉に買い言葉」ということわざがありますが、相手に対して乱暴な言葉を言うと、誰でも怒るのは当たり前です。
しかし、たとえ乱暴な言葉や失礼なことを言われたとしても、同じような態度で言い返すのではなく、冷静になって対応することが大事なのです。
なぜかというと、同じような態度で言い返すと、相手とケンカになってしまい、お互いが相手のことを嫌いになり、悪い人間関係を築いてしまうからです。
他人も自分と同じひとりの人間であり、長所もあれば短所もあり、良い面もあれば悪い面もあります。
自分が嫌いな人間でも、その人の性格や事情を理解することで、相手のことを許せるようになり、自分の人格も向上していくのです。