人は何のために生きているのか?
自然界は進歩向上の法則で動いている
人は何のために生きていると思いますか?
この答えはすでに、第一章の「あなたがこの世に生まれてきた理由を教えます」で説明している答えと同じです。
まだ第一章の「あなたがこの世に生まれてきた理由を教えます」を読まれていない方は、先にそちらをお読みください。そのほうが理解しやすいと思います。
ここでは別の角度からお話したいと思います。
人は何のために生きているのか?
その答えは「人は進歩向上するために生きている」ということです。
その答えが正しいという証拠は前にお話したとおりです。あなたの心のなかに判定装置がプログラムされており、過去の歴史を見ても事実として証明されています。
あなたが「いいえ、私は進歩向上するために生まれてきたのではない」と言い張ってもムダです。この宇宙や自然界が“進歩向上の法則”で動いているので、変えようにも変えられないのです。
全ての人間は、この法則(摂理とも言います)から逃れることはできません。進歩向上を避けて怠惰(たいだ、なまけること)な生活を送っていると、それなりの結果が待ち受けています。
しかし、人が意図的に怠けた生活をしない限り、自然に進歩向上の道を歩くことになります。ただ、そのスピードは人によって違いますが・・・
苦しみや悲しみや辛い経験が人を成長させる
ところで「進歩向上するために」どんな経験をしたらいいのでしょうか?
あなたにとって「楽な経験」でしょうか「苦しい経験」でしょうか。
その答えは「苦しい経験」です。
あなたが「努力した時」「一生懸命頑張った時」「困難を乗り越えた時」「失敗を乗り越えた時」「苦難を乗り越えた時」などに進歩向上するのです。
例えばあなたが資格試験や高校入試などの時、一生懸命に勉強して頑張ったと思います。そして、資格試験や高校入試に合格した時、とても大喜びしたと思います。
このように人は困難や苦しみを乗り越えた時、進歩向上して、困難や苦しみが喜びに変わるのです。
また、頑張って勉強したにもかかわらず、残念ながら試験に受からないこともあるでしょう。
でも、そんな時でも何か学ぶべきことは必ずあるはずです。学ぶべきことは人それぞれ違いますが、頑張ったことは無駄に終わることはなく、必ず自分にプラスになり、それなりの結果が返ってくるのです。
では「楽な経験」をした時はどうでしょう。
「苦しい経験」に比べると進歩向上は、ほとんどないと言えるでしょう。
理由は「楽な経験」をした時、人は満足して、その経験から得るものはほとんど無いからです。
楽なことをしても、学ぶべきものはほとんどありません。これで充分と思うようになります。
そして、もう一つの理由は「楽して価値あるものは得られない」という法則があるからです。人は楽して進歩向上はできないものなのです。
人生で楽しいことよりも、苦しいことや辛いことが多いのも、進歩向上を目指すためにあります。人は楽なことや楽しいことばかりしていては、成長や進歩向上もありません。
苦しい経験や悲しい経験を乗り越えることによって、人の苦しみや悲しみを理解することができます。
また、苦しみや悲しみが深いほど、大きな喜びを感じることができるのです。そして、人格に厚みが増し精神面で成長していくのです。
ですから、苦しいことや辛いことが来たら、これは自分が進歩向上できるチャンスだと思ってください。
そして、どうしたらこの試練を乗り越えられるか、脳をフル回転させて考えることです。
その試練を乗り越えた時、人は確実に成長し進歩向上していきます。そのような経験を積み重ねることで、精神的に強くなり、人格も向上していくのです。
このようなポジティブ思考で「苦しい経験」「つらい経験」「悲しい経験」に立ち向かって行くと、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。