何のために学校へ行くのか?
あなたは何のために学校へ行ってるのですか?
小学生や中学生は義務教育ですから、社会に出るための基本的な知識を学ぶために学校へ行ってるのですね。
そしてもう一つ、学校へ行く目的があります。それは、学校で先生や友達を通して、人とコミュニケーションの取り方を学ぶためです。
将来、社会に出てスムーズな人間関係ができるように、先生や友達と会話したり、遊んだり、助け合いなどを体験します。
時にはケンカしたり、嫌なこともあるでしょう。でも、そんな中で相手の立場に立って物事を考えることができたり、相手の気持ちが分かるようになります。
「人の嫌がることをしてはいけない」「こんなことをすれば喜んでくれる」など、人と付き合うことで、人間のことがしだいに良くわかるようになってきます。
そのような経験をたくさんすることで、だんだん人付き合いがスムーズに出来るようになります。
基本的に高校生や大学生も、学校へ行く目的は同じです。知識を学ぶためと、コミュニケーション技術の習得が主な目的です。
もちろんその根本的な目的は、第一章でお話したとおり「進歩向上するため」です。
人は進歩向上するために学校へ行き、知識とコミュニケーション技術を学ぶのです。
人生のほとんどは人間関係が関わっています。人生は人間関係なしでは語ることができないほど重要な要素です。では、なぜ人間関係がこれほど大切なのでしょうか。
それは人間が進歩向上するためには、人間関係が必要だからです。
人間社会すべてが学校である
私たちが生きているこの世界は、進歩向上するための学校です。そして、進歩向上するために、いろんな教材が用意されています。
喜びや悲しみ、楽しみや苦しみ、出会いや別れ、幸せや不幸など、人はいろんな経験をすることによって成長します。言いかえれば、人は経験しないで成長することはありません。
いろんなタイプの人間が存在しているのも、その人達から学ぶべきものがあるからです。そういう意味では、この世界に存在している価値のない人間は、一人もいないと言えるでしょう。
また、すべての人間が同じタイプ、同じ価値観を持っているとするなら、お互いの成長はほとんどないでしょう。同じ価値観を持っている人からは、学ぶべきものはないからです。
あなたの周りの人はすべて、あなたを成長させてくれる先生なのです。その先生に対して謙虚(けんきょ)な気持ちで接するなら、あなたは大きく成長して素晴らしい人間になれるでしょう。
このような視点を持って学校生活を送れば、あなたの成長はどんどん加速されます。そして、人間関係の悩みも前向きに乗り越えていくことができるでしょう。