なぜ人は結婚するのか?
人が結婚する目的とは
あなたは、なぜ人は結婚すると思いますか?
そして、何のために結婚すると思いますか?
「好きな人ができたから」「周りの人がみんな結婚していくから」「親を安心させるため」「ひとりで生きるのは寂しいから」「結婚して幸せになりたいから」など、人それぞれ理由は違うと思います。
結局「結婚の目的はいろいろある」と考えがちですが、じつは明確な目的が存在するのです。
それは明確な目的というより「人間は何のために結婚するのか?」といった疑問のの本質的な部分と言ったほうが正しいでしょう。
本質的とは「物事の根本的な部分」のことです。
つまり「何のために結婚するのか」という疑問の根本的な理由が存在するということです。もちろん根本的な理由なので、突き詰めていった理由はたった一つです。
この「何のために結婚するのか」という疑問の根本的な理由を知って結婚するのと、知らずに結婚するのとでは、その後の結婚生活がまったく変わってきます。
なぜなら、根本的な理由を明確にしないで結婚したら、なにか困ったことが起きた時に、乗り越えられなくなるからです。
また、人は目標や目的がブレてしまうと、わけがわからなくなって混乱してしまいます。
たとえば、夫婦の仲が悪くなったとします。原因はいろいろあると思いますが、こんな時に結婚の目的が明確になっていないと「こんなはずでは無かったのに」「何のために結婚したのか」と混乱して先が見えなくなってしまいます。
もっとわかりやすく言うと、砂の上に建てた家と同じで、ちょっとした地震が来れば倒れてしまいます。目的が明確でないということは、基礎がもろいということと同じです。
人が結婚する理由とは
これは第一章でもお話しましたが、人が生きている理由とつながっています。つまり、人が結婚する理由とは「人は進歩向上するために結婚する」ということです。
あまりにも簡単な答えで、気が抜けたのではないでしょうか?
しかし、この「人は進歩向上するために結婚する」という言葉から、人が結婚する理由がすべて導き出されます。
人は人間関係を通して進歩向上するのですが、人生という学校の中でも結婚生活は、とても重要なカリキュラムです。
というのは、人が進歩向上するには必ず困難がともなうからです。言いかえれば、人は困難なしで進歩向上できないということです。
そういう意味では、いろんな困難や苦労が経験できる結婚は、人を進歩向上させてくれる素晴らしい経験です。
人というのは何かしら価値観が違うものです。100人いたら100人それぞれが違う価値観を持っているといえます。
結婚とは程度の差はあれど、価値観が違う人間同士が同じ家に暮らすのですから、意見の違いがあって当然なのです。
自分とは違う価値観を持った相手と、どうしたら上手くやっていけるのかを考え、行動することで成長していきます。
もし価値観がまったく同じ人間同士が結婚すれば、意見の衝突もなくスムーズな結婚生活が送れるでしょう。
しかし、スムーズな結婚生活とは、お互い進歩向上しないことを意味します。そもそも、価値観がまったく同じパートナーと出会える人は、ほとんどいないといえるでしょう。
もちろん結婚生活は困難や苦労ばかりではありません。楽しいことや嬉しいことがあるのは事実ですし、困難や苦労ばかりでは疲れてしまいます。
これから結婚をしようと考えている人や、もうすでに結婚されている人に知っておいてほしいことは「結婚生活は人が進歩向上するためにある」ということです。
そして、困難や苦労を乗り越えていくことで、人は大きく成長していきます。
このような視点で結婚生活を客観的にながめてみると、問題の解決策も浮かんでくるかもしれません。