幸せな人と不幸な人は何が違うのか?
この世は不公平なのか?
普段生活している中で周りの人たちをよく観察していると、客観的に見て「幸せな人」と「不幸な人」が存在していることに気づくと思います。
そのような人間の人生を見ていると「この世はなんて不公平なんだろう」と感じる人も多いと思います。
しかし、そのような意見は物事を正確に観察していないと言えます。なぜなら、「この世は不公平だ」と判断している人は、物事の結果だけを見て判断しているからです。
実はこの世界は、ある法則が支配しています。その法則とは「原因があって結果がある」「原因のない結果はない」というもので「原因と結果の法則」といいます。
物事の結果だけを見ていては、その結果がなぜ起きたのかという出来事の真相を知ることはできません。
物事の結果が存在するということは、過去に何らかの原因を作っているからです。ただ結果だけを見て判断すると、偶然に起こったかのように見えますが、この世界に偶然というものは存在しません。
たとえば何でもいいのですが、ある人が財布を落としたとしましょう。もし、あなたが結果だけを見て判断すると「あの人はなんて運の悪い人だろう」と思うでしょう。
しかし、実際は穴の空いた上着のポケットに財布を入れていたので、なんらかの拍子に財布が穴から落ちたのです。この場合、原因は穴の空いた上着のポケットに財布を入れたから落ちたのであって、本人の不注意が原因です。
ただ偶然に財布を落としたのではなく、落とすような原因を作ったから落としたということになります。(実際の法則の作用は、さまざまな原因が絡み合っています)
この話の例は架空の話ですが、実際に身の回りの出来事を調べてみると、偶然というものが存在しないことに少しは気づかれると思います。
幸せの種をまけば幸せになれる
実は、この「原因と結果の法則」は物理的な出来事以外にも、人間関係や普段の行いにおいても、法則が完全に働いています。
すなわち「幸せになる人」というのは、それなりの原因を作った人であり「不幸になる人」というのは、それなりの原因を作った人です。
では「幸せになる人」というのはどんな原因を作ったのかというと、もうすでにお分かりかと思いますが「人を幸せにした人」ということになります。
もちろん「不幸になる人」というのはどんな原因を作ったかというと「人を不幸にした人」ということです。
この法則はあまりにも単純で分かりやすいため、ほとんどの人は子供だましと思って信じないみたいですが、この法則は「万有引力の法則」と同じように、完全自動で完璧に働いています。
「幸せになる人」というのはこの法則に従った生活を行っており、「不幸になる人」というのはこの法則に反した生き方をしている人です。
「原因と結果の法則」を別の言い方で言えば「自分がまいた種は必ず自分で収穫する」ということです。
「幸せの種をまけば、幸せを収穫することができます」
「不幸の種をまけば、不幸を収穫することになります」
「原因と結果の法則」は絶対であり、誰一人としてこの法則から逃れることはできません。