権力で他人を従わせようとする間違った常識
権力を振りかざす人間の本性とは
今の世の中には、権力を使ったり自分の優位な立場を利用して、人を服従させようと考えている人がいます。
たとえば、商店の店員などに横柄な態度で話をしたり文句をいう客や、人を見下した態度で話をする、偉い肩書を持った人間などです。
客として優位な立場で店の従業員に権力を振りかざしている客は、自分は客であり商品を「買ってやる」「金を払ってやる」といった上から目線で従業員に接しています。
このような客は「自分は金を払う側の人間であり、偉い人間である」と、お金の価値と自分の価値を同一視している、誤った考えの人間です。
お金というものは価値を数値化した、単なる交換の道具でしかありません。いくら100万円を持っていようが1,000万円を持っていようが、その人間が偉いかどうかは別問題なのです。
商品を提供している商店と、お金を払う客とは、立場としては同等の立場になるということを理解しなければいけません。もしこれが物々交換なら、どういう立場で対応するのでしょうか?
この客のような単純思考の人間は、間違っても偉い人間とは言えず、逆に人格的および精神的には低いレベルの人間であると言えます。
金を持ってるから偉い人間であるとか、肩書や地位があるから偉い人間なのではなく、どれだけ人の役に立つことをしたかによって、偉い人間かどうかが決まるのです。
外見的に偉そうにしている人間ほど、傲慢な性格で中身は貧弱であり人間性の低い人が多いのです。本当に偉い人間は謙虚であり、他人に対して偉そうにしないものです。
他人を服従させようとする人の人間関係
自分の地位や肩書を利用して、他人に対して権力を振りかざし「自分は偉い人間である」と言わんばかりに、他人を服従させようと考える人間が世の中には存在します。
このような人間は、周囲から自分のことを「良く見られたい」と考えており、性格的に自己顕示欲が強くプライドが高い人間といえます。
しかし、権力で人を従わせようとする人間は、人を見下した態度で接することが多く、周囲の人から嫌われやすいのです。
人に対して上から目線でものをいう人間は、当然ながら周りの人から嫌われることになり、誰もその人に近づきたいとは思わないでしょう。
他人を服従させようとする人は、他人から嫌われるため、何事もスムーズに行くことはなく、トラブルが多く人間関係は悪いものとなります。
周囲の人は、偉そうにする人に対して面と向かって「あなたは嫌いだ」「偉そうにするな」とは言わないですが、心のなかでは軽蔑したり敬遠しているのです。
そして、そのような人は周囲の皆から反発されて、誰もその人のために従ったり頑張ろうとは思わないのです。
もし、自分が他人から偉そうな態度でものを言われたら、いったいどんな気分になるでしょうか?
他人に対して偉そうな態度で接する人は、自分が他人から同じことをされたら、どんな気分になるか冷静に考えてみることです。
そして、自分が他人からされたら嫌なことは、絶対にしないことです。
このことに早く気づいて自らの考え方を直さないかぎり、人間関係が良くなることは無いでしょう。