自分の考え方と違う人間は排除するという考え
世の中にはいろんな考えの人間が存在する
世の中の多くの人は、自分の考え方は正しいと思っており、自分の考えと違うことは間違っていると思っています。
このような考え方は普通であり、別にそれほど悪い考えとは言えません。
むしろ「自分の考え方は間違っているのではないか?」と常に考えているようでは、自分や人に対して自信のない人間になってしまいます。
そして人からも頼りのない人間と見られてしまい、信用されなくなってしまうかもしれません。
ですから、ある程度は自分の考えは正しいという信念を持つことは大切です。
しかし、だからといって「自分の考え方は絶対正しいのだ」という傲慢(ごうまん)な考え方では周りの人から嫌がられることになります。
自分の考え方は正しいという自信は持つべきですが、いろんな人の意見を聞いて考えた結果、自分の考え方は間違っていたと判断できた時は、いさぎよく考え方を改めるべきです。
要するに、何でも極端な考え方や行動というものは、人から理解されることは少なく、中ぐらいや程々(ほどほど)がちょうどいいのです。
世の中にはいろんな考えの人が存在しており、それぞれが自分の考えが正しいと思って行動していますが、それはそれで良いのです。
問題は、自分と違う考え方の人間を排除しようという考え方です。
柔軟な考え方をすることが大事
「自分の考え方は絶対に正しい」と考えている人間は傲慢で頑固な性格であり、たとえ他人から「こういう別の考えもありますよ」と言われても、受け入れることをしないのです。
そして、そのような考えの人は「自分は絶対に正しい」と考えているので「他人の考え方は間違っている」という結論になってしまうのです。
それが度を過ぎると、自分の考え方と違う考え方を排除しようとします。
しかしここまで来ると、その考え方は間違っていると言わざるを得ません。なぜなら、他人の自由を奪ってしまうことになるからです。
もし「自分は絶対に正しい」という考えの人が、他人から「あなたの考え方は間違っている」と言われて排除しようとしたら、どんな気分になるでしょうか?
他人を排除しようとする人は、自分が排除されたらどんな気分になるのか、他人の立場に立って考えることです。
人間関係において、いろんな人がいろんな考えを持っているのです。そして、そのいろんな考え方に対しては「そういう考え方もあるのか」と理解を示すべきです。
誰でも人から否定されるより、理解されたり共感される方が嬉しいに決まっています。
良好な人間関係を築きたいと考えるのなら「自分は絶対に正しい」という考え方を捨て、もっと柔軟な考え方を持つべきです。