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神が実在するなら、なぜ不幸なことが起きるのか?

人間の願いの大半は自己中心的な願望である

“神”の存在を認めていない人の意見として「神様が本当にいるのなら、なぜ不幸なことが起きるのか?」ということが言われます。

 

具体的に言うと「食べるものもなくて飢餓に苦しんでいる人々を、なぜ放っておくのか?」とか「エボラ出血熱のような死亡率の高い感染症が、なぜ流行するのか?」また「地震や台風などの自然災害が、なぜ発生するのか?」などです。

 

そして、多くの人が考えることは「自然災害や不幸が起きということは、神が存在していない証拠だ」「そもそも神が自然災害や不幸を引き起こしているのではないか?」ということです。

 

確かに多くの人がイメージする“神”とは「人間に対して優しい神」であり「人間に対して願いを叶えてくれる神」であり「困った人間を助けてくれる神」なのです。

 

大半の人々は“神様”とは人間の願いを叶えてくれる存在であり、言い方は悪いかもしれませんが「自分にとって都合のいい存在である神」を望んでいます。

 

そして、そのようなイメージの“神”は例外なく人間的で人格的な神であり、自分の価値観に当てはめた“神”なのです。

 

大半の人々の頭に描く“神”とは、自分の願望や欲望を実現してくれる“神”です。

 

では、多くの人が“神”に祈ることとは、どのような願い事でしょうか?

 

その願いが自分のことを離れ、他人への愛情に基づいている願いや祈りであれば、“神様”は願望達成のために協力を惜しまないでしょう。

 

しかし、その願い事が自己の利益中心な想いであったり、他人を犠牲にするような想いが含まれている場合“神様”が協力してくれることはありません。

 

残念ながら人間の一方的な願望や欲望を満たしてくれる“神様”は存在しません。もし、そのような存在がいるとするなら、それは人間を悪の道へ引きずり込もうとする“悪なる存在”といえるでしょう。

 

なぜなら、人間の願望や欲望のほとんどは自己中心的な想いから出されたものであり、摂理に反していることが多いからです。

 

人間の間違った欲望が自らの不幸を生み出している

では、冒頭でお話した「神様が本当にいるのなら、なぜ不幸なことが起きるのか?」という質問に対しての回答をお話しましょう。

 

このようなことをお話すると、信じられないという人がほとんどだと思いますが、実は不幸なことが起きる原因を作っているのは“神”ではなく「人間」なのです。

 

なぜかというと、多くの人間は摂理に反した願望や欲望を持っており、その願望や欲望を満たすために摂理に反した行動をしているからです。

 

摂理(自然の法則)に反した行動をすることで苦難や試練など、人間にとっては不幸なことが起きるのです。そして、その不幸な出来事から学習して、人間は進歩向上していくのです。

 

以前おお話しましたが、この地球上に存在している「人間」は不完全であり、全知全能である“神”を目標にして「人間」は進歩向上の道を歩いています。

 

その進歩向上の道を歩く途中において、困難や苦しみなどの試練(人間にとっては不幸なことかもしれません)は避けては通れないのです。

 

あなたが今まで“神様”に対して祈った願いがどのようなものか、もう一度思い返して見てください。

 

その願いは、他人を思いやる気持ちから出されたものでしょうか?

 

その願いは、自分を犠牲にしてでも他人を助けたい想いから出されたものでしょうか?

 

その願いは、他人に喜んで欲しい想いから出されたものでしょうか?

 

その願いは、他人の利益を考えた想いから出されたものでしょうか?

 

その願いは、他人の幸せを心から願った想いから出されたものでしょうか?

 

以上のような摂理に従った「利他的」な想いから出された願いごとや祈りなら、“神様”は喜んであなたに協力の手を差し伸べてくれるでしょう。

 

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