悪いことをしたら罰があたるのか?
原因を作れば必ず結果が起こります
子供の頃に「嘘をついたら舌を抜かれる」とか「悪いことをしたら自分に返ってくる」などと教えられました。悪い行いをしたら本当に罰があたるのでしょうか?
まず悪いこととは何かを考えてみましょう。悪いこととは何かというと「自分がされて嫌なことを人にする」ということです。
具体的に言いますと「人を苦しませる」「人を悲しませる」「人を傷つける」「人をバカにする」「人を無視する」「人をいじめる」「人の悪口を言う」「人を憎む」「人を恨む」「人をねたむ」「人を困らせる」などになります。
このような悪い行いをするとどうなるかというと、人に対して行ったのと同等の悪い結果が自分に起こるということです。
なぜこのように自分のしたことが返ってくるかというと、この世界はそのような法則で動いているからです。これを「原因と結果の法則」または「因果律」といいます。
これを聞いて「そんな子供だましのようなことがあるわけがない」と思う方もいるかもしれません。しかし、私自身が過去に何度も経験して検証していますので、確信してお話しているのです。
実際に世の中で成功している人の話を聞いても、例外なく同じことを話されています。成功者の人はこの法則を理解して実践しているからこそ、成功することが可能なのです。
この「原因と結果の法則」は完璧に作用して自動的に働きます。もちろん善い行いをすればそれなりの結果として返ってくるのは、言うまでもありません。
法則というのは完全自動で働きます。悪いことをすれば神様のような存在が「悪い人間を懲らしめるために罰を与える」という考え方とは違います。
神の存在を信じない人にとっては「この宇宙は法則に支配されている」と考えるといいでしょう。誤解を恐れずに言えば「神様とは法則そのものである」と考えたほうが理解しやすいかもしれません。
人は知らず知らずのうちに罪を犯してしまいます
悪いことをしない人間は、誰一人としてこの世に存在しません。そもそも人は悪いことをしている時には、悪いことをしている意識がありません。悪いことをしているときは、自分を正当化しているのです。
正しい知識を学んだ人は善悪の判断が出来るため、悪いことは最初から考えたりしません。しかし、悪いことする人は正しい知識を持たず無知なため、善悪の判断ができないのです。
無知な人間は自分の「利己心」や「自己中心的」な考えから、なにか物事を選択する場合、自分の都合の良いように解釈して行動に移すのです。
たとえば泥棒は自分の利益のためだけに人のものを盗み、人を困らせるのです。そこには「自分さえ良ければ人はどうなってもいい」という利己的な思いが動機になっています。
これは「善と悪が判断できない」という「無知」が原因になっているのです。
正しい知識を持っている人は、人のものを盗めば「人を困らせる」「人を苦しませる」「人を悲しませる」ということが理解できます。
そして「もし自分がそのような事をされたら嫌だ」と相手の立場に立って物事を考えることができるので、結果的に悪いことはしないのです。
悪いことをする人は「無知」なため、そのような正しい思考ができず、結果的に悪い行いをしてしまいます。
そして宇宙を支配している「原因と結果の法則」が働いて、悪い行いにふさわしい結果が返って来るのです。
この世界は「自分がまいた種を自分で収穫する」ことでバランスが保たれているのです。