なぜ人間関係が良くならないのか?
人間関係は自分の思考と行動により築かれる
多くの人は「自分の人間関係が悪いのは自分のせいではなく、相手が悪いからだ」と考えます。
しかし、このような考え方をしている限り、いつまでたっても人間関係は良くなりません。
なぜなら人間関係とは自分と相手との関係であり、自分が考え方を変えて相手とコミュニケーションを取るか、相手が考え方を変えて自分とコミュニケーションを取るか、どちらかしかないのです。
そこで相手が態度を変えるのを期待しても可能性は低く、自分が考え方を変えて相手に接する方が、はるかに人間関係が好転する可能性が高いのです。
もし、あなたの人間関係が上手くいかないのならば、変えるべきはあなたの思考と行動であり、それが人間関係を改善する最善の方法です。
他人の思考と行動を変えることは無理でも、自分の思考と行動を変えることは可能です。自分の思考と行動を変えることができれば、人間関係は必ず変化します。
普通に考えれば、他人に対してその人の考え方を変えるということは、洗脳などの特別な方法を使わないかぎり不可能です。
それよりも、自分が変わることで人間関係がスムーズにいくのならば、自分の考え方を変えるほうが、よほど簡単です。
あなたが今、人間関係に苦しんでおり、自分の人間関係を良好にしたいと考えるならば「自分が変わらなければいけない」という思考を持ってください。
悪い人間関係にはそれなりの原因が存在する
人間というものは何に対してもそうですが、思考が変われば行動が変わり、行動が変われば結果が変わるものです。
ですから、今の人間関係が悪い状態であるならば、まずは根本的な思考から変えていかなければ、人間関係は良くならないのです。
試しに今の思考を変えること無く、今までどおり人間関係を続けてみてください。
99パーセントの確率で、今の人間関係が良い方向へ変わることはないでしょう。
なぜかというと、この世の中にはある法則が存在しており、その法則はあらゆる現象に適用されており、人間関係に対しても法則が働いているからです。
その法則は“原因と結果の法則”といい、ある結果に対しては必ず原因が存在しており、原因のない結果はあり得ないのです。
つまり、悪い人間関係にはそれなりの原因が存在しており、良い人間関係にはそれなりの原因が存在しています。そして、その原因を作っているのは当事者である自分なのです。
さらに言うと、偶然に悪い人間関係が存在するということはあり得ないことであり、それなりの悪い人間関係を生み出す原因を作っているということです。
しかし、このような話をしても、なかなか理解してくれる人は少ないので、実際に経験して体感覚で理解していただいたほうが分かりやすいと思います。
いずれにせよ、人間関係には原因と結果が存在することは事実であり、人間関係には法則が存在するということを知ることが、良好な人間関係を築くためのスタートになるということです。