性格が悪い人は人間関係で苦労する
なぜ性格が悪いと人間関係で苦労するのか?
人間には、いろいろな性格の人が存在します。それは人によって考え方や価値観が違うので、100人いれば100人とも違うのです。
そして、いろいろな性格の人間が存在する中で、人から見て「あの人は良い性格だ」と見られる人と「あの人は悪い性格だ」と見られる人がいます。
では「良い性格」といわれる人はどんな人かというと「困っている人を助ける人」とか「自分を犠牲にしてでも他人に何かしてあげる人」などです。
つまり、「優しい心の持ち主」であり「親切な心の持ち主」であり「思いやりのある人」が“良い性格”と言われる人なのです。
しかし残念ながら、このような“良い性格”と言われる人は現在の人口比率に比べて、かなり少ないと言えるのではないでしょうか。
では逆に“悪い性格”と言われる人はどんな人かというと「他人に意地悪をする人」とか「他人に厳しく自分に甘い人」とか「他人が困っていても知らん顔をする人」などです。
要するに“悪い性格”と言われる人は“自己中心的な人”のことであり「自分さえ良ければ人はどうなってもいい」と考える自分勝手な人のことです。
このような“悪い性格”の人は、人間関係の法則を理解していない、可哀想な人と言ってもいいでしょう。
なぜなら、人間関係の法則というものは、自分が他人に対して行ったことは、すべて自分に返ってくることになるからです。
この法則に反するような日常生活を送り、他人に対して自己中心的な行動をするということは、みずから人間関係で苦労する環境を作り出していることになるのです。
悪い性格を直せる人、直せない人
このように“悪い性格”と言われる人が、なぜ人間関係で苦労するのか理解していただけたと思います。
しかし、問題は“悪い性格”と言われる人が「自分がなぜ人間関係で苦労しないといけないのか?」と考え、原因を探求していないことです。
さきほど、人間関係の法則に反する行いをすれば、自分に返ってくると言いましたが、このことに気づかない限り、人間関係が改善されることはありません。
そして、人間関係が改善され、良好でスムーズな人間関係を築く為には、この法則に気づいて自分の性格を直そうと努力することが必要です。
自分の“悪い性格”を直せる人は、まず自分が謙虚になって、自分の行いが他人を困らせ、苦しめていることに気づくことができる人です。
反対に“悪い性格”を直せない人は、自分の性格の欠点に気づいておらず、自分の性格は正しいと信じて疑わない人です。
“悪い性格”を直すためには、自分が相手の立場に立って「自分の行いと同じことを、自分がされたらどんな気持ちになるのか」考えてみることです。
もし自分が相手の立場に立って考えることが出来なければ、相手の苦しみを理解することは無理なので、そのような思考の人が自分の“悪い性格”を直すことは難しいでしょう。
このように“悪い性格”といわれる人が自分の性格の欠点を直すということは、自分の価値観を大きく変えることであり、自己否定が伴う大変なことなのです。
その結果、自分の性格の欠点が人間関係を悪くしていることに気づかず、ほとんどの人が自分の“悪い性格”を直せずに過ごしており、悪い人間関係から抜け出せずにいるのです。