嘘(うそ)をつく人はなぜ人間関係が悪いのか?
嘘をつく人は自己中心的な人間である
あなたは嘘をついたことがありますか?
ある程度正直な人は、もちろん「はい」と答えるはずです。
もし「私は嘘をついたことがありません」と答える人がいるなら、その答えそのものが嘘であり、その人は大嘘つきかもしれません。
それぐらい、この世に生まれてから一度も嘘をついたことがなく、完璧な正直者は存在しないはずです。
ただ、人間が嘘をつくのは自由ですが、人に迷惑がかかるような嘘や、人を悲しませたり傷つけるような嘘はつくべきではありません。
人間がなぜ嘘をつくかというと、自分に有利なように物事を進めるためです。つまり、自分さえ良ければいいという、自己中心的な思いによって嘘をつきます。
「嘘つきは泥棒の始まり」と言いますが、最初は小さな嘘でも、だんだん嘘をつくことに慣れてしまい、最後には犯罪まで犯すようになります。
ですから、普段から平気で嘘を付いている人は要注意です。そのような人は善と悪の判断が出来なくなり、悪いことを平気でしてしまう可能性があります。
相手を悲しませたり苦しめないように、相手の立場に立って嘘を言うことはまだ許せますが、自分の利益のためだけに嘘をつくことは悪であり、それ相応の報いが来るでしょう。
嘘をつく人の人間関係が悪くなる理由
あなたは人から嘘をつかれたら、どのような気分になるでしょうか?
嬉しいですか?それとも悲しいですか?腹が立ちますか?
人間は相手からやられたことに対して、どのような感情を引き起こすかといえば、ほとんどの人はある一定の感情を示します。
たとえば、他人から嘘をつかれた事がバレた場合、嘘の内容にもよりますが、ほとんどの人は嫌な気分になります。
「だまされた〜」とか「くやしい〜」とか「腹が立つ」とかの感情が生まれ、決して「嬉しい!」とか「ラッキー!」とは思わないはずです。
嘘をつく側の人間にとってはあまり深く考えていなくても、嘘をつかれた側の人間にしてみれば、少なからず心に傷を負うものです。
そして嘘というものは、いつかは必ずバレるものです。その嘘がバレた時に、人間関係は壊れていきます。
もし自分が嘘をついていたことが相手にバレたら、相手はどのように感じるでしょうか?相手の立場に立って物事を考えることが、人間関係にとって大切なことです。
嘘がバレた時、まず相手は「裏切られた」と感じるでしょう。そして悲しみや怒りがこみ上げてきて、もう信用してくれなくなるでしょう。
今まで信頼関係を築いてきた相手となら、なおさら相手の心の傷は大きくなり、場合によっては、その人は他人のことが信用できなくなるかもしれません。
自分の利己的な考えで相手に嘘をついたばかりに、相手の人生まで狂わせてしまうことも起こり得るのです。
このように平気で嘘をつく人は、他人を傷つけたことを何も考えていませんが、確実に人間関係は悪くなっていきます。
それは、平気で嘘をついた人には分からないかもしれませんが“原因と結果の法則”により、自分でまいた種は自分で刈り取ることになってしまうからです。