自分は絶対正しいという考えが、悪い人間関係を招く
人はある程度、自分が正しいと信じて生きている
ほとんどの人は「自分の考えは正しい」「自分の行いは正しい」と考えて生きています。
逆に言えば「自分の考えは間違っている」「自分の行いは間違っている」と考えて普段の生活をしている人は、ほとんどいないでしょう。
それは自然のことであり、自分の考えや行いは正しいと信じていないと、日常生活を生きる上で支障が出てしまいます。
たとえば「自分の考え方は間違っている」といつも思っていたら、罪悪感にさいなまされて、生きることさえ苦痛になります。
また「自分の行いは間違っている」といつも考えていたら、朝起きてから何もできず、学校や会社へも行けず、生活することは困難になります。
人間はある程度、自分の考えや行動に対して「正しい」という信念が必要であり、それがないと日常生活に支障が出てきます。
しかし、ほとんどの人はそのような事を意識しなくても、自然に「自分は正しい」「自分は間違っていない」と考えて生きています。
中には個人差があり、人によって「自分は正しい」という思いが「弱いか」「強いか」があるかもしれません。
人によっては「自分のやっていることは正しいのか?それとも間違っているのか?」と自分の行動に自信はないけれど、とりあえずやってみるという人もいるでしょう。
また「自分の考えは絶対に正しい」「自分のやり方で間違うわけがない」と考えている自信満々の人もいるでしょう。
傲慢な人間は人から嫌われる
人間というのは何を考えようと自由なので、それはそれで自由意志なのでいいと思います。
しかし、人間関係という関係性の中で考えた時に「自分は絶対に正しい」という考え方の人は、人間関係がスムーズにいかないことが多いのです。
さらに言うと「自分は絶対に正しい」という考え方の人は、自信過剰のタイプであり“傲慢な人”といえます。
“傲慢な人”とは「思い上がって横柄な態度で人を見下す人」であり、このようなタイプの人は周りの人から嫌われます。
ある程度「自分は正しい」と信じて行動することはいいことですが、限度を超えて「自分は絶対に正しい」と考えて行動することは、自己中心的でしかないのです。
「自分は絶対に正しい」と信じていることで、周囲の人が意見や忠告をしても聞く耳を持たず、自分さえ良ければいいという考えは人間関係の中では問題アリです。
このような“傲慢な人”は、相手の立場に立って物事を考えることができないため、人から嫌がられ敬遠されるのです。
相手の立場に立って物事を考えるということは、それほど難しいことではありません。要は相手の立場に立つという意識があるかの問題です。
自分がされたら嫌なことは、他人がされても嫌なのです。
そのことに早く気付いて自分の考え方を変えることが、良好な人間関係を築いていくポイントなのです。