自分は悪くないという誤解
人は自分の事が一番大切なので正当化する
多くの人は人間関係がうまくいかない時「悪いのは○○さんであり、自分は何も悪くない」と言います。
その証拠に、他人の悩みの相談をしていると、決まって相手のことを批判して、自分のことは正当化してストーリーを話します。
そして、ひと通り自分の行いを正当化して話をした後に、相談者に対して「どう思いますか?」と自分の正しさに賛成してくれるのを期待して意見を聞きます。
人は自分の考えが正しいと信じて行動します。それに対して疑問の余地はなく、自分の考えは間違っていると信じて行動する人は、ほとんどいないでしょう。
しかし、自分の考えが正しいと信じて行動した結果、良くないことや悪いことが起きてしまった時どのように考えるかで、その後の自分の人生が大きく変わります。
ここが大事なポイントなのですが、人がある行動をするとき二種類のタイプの人間がおり、二種類の考え方(選択肢)を選びます。
ひとつは「自分が正しいと考えて行動したことであり、たとえ結果が悪くても自分は間違っていない」と考えるタイプの人です。
もう一つは「自分が正しいと考えて行動したのに、悪い結果が出たということは自分が間違っていたのかもしれない」と考えて、自分の思考と行動を改めようと考えるタイプの人です。
この二つのタイプの人間で、進歩向上するタイプ、及び成功するタイプはいったいどちらでしょうか?
結果を冷静に分析できる人が成功する
上記の問に対する答えは「悪い結果が出たことに対して、謙虚に自分を見つめなおし、分析して思考と行動を改めた人が、進歩向上して成功する」ということになります。
しかし、残念ながらこのような思考ができる人は少なく、ほとんどの人が自分を正当化して改めようとはしないのです。
その結果、悪い人間関係は良くなることがなく、ズルズルと現状の人間関係を引きずることになるのです。
話は変わりますが、世の中で成功者と呼ばれている人間は、ほぼ100パーセントが自分の失敗に対して冷静に分析し、過ちを改善する思考の持ち主です。
それは何も難しいことではなく、自分の行動を冷静に分析して改善するだけなのです。大切なのは何事に対しても謙虚な姿勢で望むことです。
人間関係でも何でもそうですが、傲慢(ごうまん)な人間は何をしても、物事がうまくいくことはありません。
物事をスムーズにうまく進めようと考えるのならば、謙虚さを身に付けないと良い方向へは進まないということです。
ですから、もしあなたの人間関係が悪い場合やうまくいかない場合は、周りの人間や環境のせいにするのではなく「自分の行いは本当に正しかったのか?」と冷静に考えてみることをおすすめします。
まずは自分の思考を謙虚な状態にして、素直な心で物事を考えることが、良好な人間関係を築くポイントになります。